
化学工業は以下の環境問題を抱えています。
ジナリスが化学品製造に用いるバイオプロセス技術は、以下の点で環境にやさしい技術です。
これまで廃棄プラスチック(廃プラ)は環境中に捨てられることが多かったので、生分解性プラスチックが環境保護の代名詞でした。
ただし、生分解性プラスチックの多くは、土壌中で完全に分解されるまでに長い時間がかかります。
生分解性プラスチックは、資源を一方的に消費し、環境中に捨てられるという思想に基づいて開発されてきた製品です。
もし廃プラを回収し、再資源化するのであれば、必ずしもその生分解性は必要ありません。
むしろ、プラスチックの生分解性はユーザのニーズを充足しないこともあります
欧米では、廃棄物の再資源化で元と同等の物質が得られる場合は「リサイクル」と呼び、価値が上がった物質が得られる場合には「アップサイクル」と呼びます。
これに対し、廃棄物を燃焼すると、価値の低い熱しか得られないことから、焼却のような再資源化は「ダウンサイクル」と呼びます。
金属は精錬するコストが高いことから、そのリサイクル事業はスムーズに推進されています。
一方、容器包装リサイクル法の施行により、ペットボトルを中心とする一部の廃プラはリサイクルされていますが、そのリサイクル事業を黒字化させることは容易でないことがわかっています。
もし廃プラのアップサイクル技術が開発できれば、経済的にも成立しうる再資源化法になる可能性があります。
ジナリスでは、廃プラを回収し化学的に分解した後、得られる分解物(モノマー)を原料として、バイオプロセス技術により高付加価値化学品を製造するシステム(バイオアップサイクル)の開発を進めています。 バイオアップサイクルでは、微生物培養廃液の処理工程で排出される汚泥を肥料化することも目指します(図参照)。
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バイオアップサイクルは、次のように、環境にやさしく、経済性を考慮した化学品の再循環システムです。
テレフタル酸は、PETボトルやポリエステル繊維などの原料として年間2,000万トン以上生産されています。
最近ではバイオマス由来のグリコール類を原料として製造されたテレフタル酸系ポリエステル樹脂の利用が増えるなど、年々テレフタル酸の需要が増えています。
ジナリスでは、これらポリエステルの再資源化により得られるテレフタル酸を有効活用するために、テレフタル酸から高付加価値化学品を製造するバイオプロセス技術の開発を進めています。
また最近テレフタル酸をバイオマスを原料として製造する技術が少なくとも5種類開発され、またPepsiCoが100%植物原料としてPETを製造できることを発表しました。
このように、テレフタル酸やPETは完全に持続可能な資源になったので、ジナリスが確立した化学品製造技術も持続可能な製法となりました。